金井南龍のエロい絵、なんて言っちゃバチが当たりそうですが、
これって別の意味でエロいんじゃないか?
左下には小さく 白い馬 黄色・赤 のイザナミ(母?)
その 黃・赤 を混色したようなスサノオ(息子?)が描かれている。
同じ三色のカラフルなロゼカラーを「通り過ぎて」花の消えた
緑 の山の奥深くへ。そして山中は青く陰りだして山頂へ、
その向こうは虹のスペクトル
しかし絵をよく見れば、神の母子の旅路自体が同じスペクトルを
辿ってることに気づく。
もしかすると母子は途中で下馬するのでは?そして山頂では
母とも別れて、まるで勃ったおてぃんこてぃんみたいなテッペンから
母子という両性具有なカラーのまま、しかし精子の一粒と化して
虹という全てのスペクトルのオーバー・ザ・レインボーへと放出されていく
それが金井南龍の考えるゴールのひとつの形態だったのでは?
山頂までの緑の道を踏み外せば、天空の「青」ではなく、底なし沼?の
スペクトルの「青」に沈んでしまうのかも知れない。
それを救ってくれるのが夜叉の王であり、山頂から戻ってきたみんなの母神
イザナミの裏の顔かもしれない【菊理姫】?
そう考えれば、最も虹に伸びているようなロゼカラーは
赤で白でも黄でもなくて、まるでスサノオカラーみたいな混色の花だ。
馬の色である白いバラ イザナミの下半身・赤いバラは手にしてるけど
母神の上半身の黃色のバラはたぶん掴んでいないように見えるのも面白い。
そしてそんな美しい女神の「オールヌードに背を向ける」行為は、
世界のアチコチで数々の修行者が経験してることだろう。
マザコン&肉欲からの一種の卒業とも思えるが、正解かはわからない。
でも個人個人の鑑賞法が可能なのが、アート芸術ってものだろう。