2021/04/04

三島大先生&平野大先生(どっちも純文学ってことですか?)

1970年9月3日 ストークスさんは三島を食事に招いた。
今夜は様子が違う。延々と呪いの話。日本全体が呪いにかかって
いると言い出す。
日本人は金に目がくらんだ。精神的伝統は滅び、
物質主義がはびこり、醜い日本になった・・・と言いかけて、
奇妙な比喩を持ち出した。
『日本は緑色の蛇の呪いにかかっている』
これを言う前に、一瞬だが、躊躇したような気がした。
さらにこう説明した。
『日本の胸には、緑色の蛇が喰いついている。
この呪いから逃れる道はない』
極めて素直な、だけどソースゼロの連想なんですけど、この蛇って
「クナトの神」なんじゃないですか?
得意げに「アメリカドルなのだあ~」とか言ってる人を見ると、
いつも「THE!素人さんだw」って笑いたい気分になっていました。
呪いの100%とは言いませんが「勝者が敗者に呪いをかけるのかいな?」
と疑問に思ってたので。この時代だったら、十分アメリカは勝者っぽい
立ち位置だったはずですよね。

クナトからEQUAL「出雲(の100%全て)」という等号で結ぶつもりは
ありませんが、モノスゴイ強い感情が長い長い年月が経っても風化して
いない「気配」は感じます。かなりのオカルトマニアであるUSAさんが
「かなり面白い、使えそうな“感情”、見つけちゃった!w」と
緑色の蛇を発見しちゃったんじゃないでしょうか?

あの国津神全盛の時代に、天津神的な視線でそれを見つめていたのが
三島大先生だった?



いつも訪問してるHPで、平野大先生の話題がちょこちょこ出てたので、
なんとなく気になっていました。それでも純小説とか読んじゃうと、
まるで自分発の発言のように受け売りを始めちゃう 困ったちゃんなので、
できるだけ近づかないようにしてたんですが、
ふとした気の緩みで(笑)「決壊」って小説を読んじゃいました。
純小説なのに、ストーリーが面白くて読むのが止まりませんでしたが、
内容が重くて苦しくてかなり打ちのめされました。
いろんな感想が浮かびましたが、勝手に魔方陣に絡めると
あの兄弟が「キリスト(教)」「イスラム(マホメット?)(教)」
みたいだなあと思いました。

深刻に物語は進んで「コワイよー(ToT)」と半分泣きながら
読んでましたが(笑)僕は極楽とんぼなのか、内容に全く関係ない事を
思ってました。
「なんだか知らないけど、ずいぶん階段を登ったり降りたりする
家族だなあ・・・」
階段を登った2階には、いつも同じ人物が居たような気がします。
さっきのキリスト・イスラムって連想が当たってたなら、
2階のあの人物って・・・
ダイレクトにヤコブの梯子みたいな海岸のシーンも在ったような?
(記憶力が悪いので勘違いかも)

さっきの三島大先生でも「出雲」が出てきましたが、この小説にも
かなりヒネった感じの「出雲」が出てきてたような気配も・・・?

なんとなく優しそうな印象の小説家さんですが、「決壊(Kekkai)」は
本当は「結界」で、あのオゾマシイ現代社会を、自らの小説に
「封じ込めてしまいたかったのかなあー」とか思ったりもしました。

そういえば京都のある企業の、ちょっと変わった感じの魔方陣を
発表しようとしてたんですが、この小説(のラスト辺り?)を読んだら、
「発表できないよ~(ToT)」って気持ちになりました。
改めて見てみると、若干“弱い”感じだったので、発表しなくて良かったの
かもしれません。

そういえばおふたりとも神社みたいな名字ですよね。
今の時代、天津神的な視点を持つのはもしかすると不可能なのかも
しれませんが、何とかそれを持とうとしてる稀有な才能だと思います。。。
(とか知ったかぶるオッサン、笑)